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一言ブログ「nowa」の立ち位置

チョット前まで「ミニブログ」という言葉が話題になりました。
私自身もいくつか利用しています。このサイトのサイド部分にいくつかリンクやブログパーツを張っています。
そのうち特に更新頻度が高いのがnowaです。これはLivedoorが運営するサービスです。


さてnowaも含めて、ここ最近以下のミニブログを利用してみました。



hatenaの更新する事もままならないと言うのに、何という浮気の嵐。全く何も身につきません。
しかし色々と使ってみて、見えた様な気がする事があります。

ミニブログの魅力とは



ミニブログ系ですが、twitterは元祖なので加入者が多くて事実上の業界標準になっています。つまりTwitterを避けてミニブログ系のコミュニティーを形成できないと思います。ちょうどSNSmixiみたいなものです。
しかしTwitterに追随して生まれたサービスのうち、haru・Timelog・Wasser・もごもごは私個人としては、それほど差異を感じませんでした。


これらのサービスはTwitterと同じで、以下の特徴があります。

  • 基本的には友達登録をしてコミュニティーを形成する。
  • コミュニティー内でチャット状態になる為、最終的にはあまり部外者は必要とされない
  • その為、初期段階ではコミュニティーを気軽に形成する必要があるから友達登録は気軽である必要がある。
  • その気軽さが魅力


nowaにはトラックバックが無い理由



しかし、nowaはこれらと似たようなサービスですが、根本的に立ち位置が違うと思います。
nowaの特徴はミニブログSNS・BLOGの3つの特徴を併せ持った点です。
一言程度ミニブログと画像や動画、そして商品プレビューなどを主に掲載する事を前提に設計されているBLOGを統合しているのは、更新する立場としては極めて敷居が低くて、一番難関となる「継続更新」という問題をクリアしてくれます。
一方nowaを使っていると「トラックバック」がないという事が、非常に残念に感じられました。これではニュースサイトなど各所で取り上げられて貰えるという「楽しみ」がないので、一生懸命作り込んだ文章とかをUPしても仕方がないな〜という思いです。しかしこれもnowaの立ち位置で考えると、むしろ「トラックバックがない」事が重要だと理解しました。


nowaのBLOG機能は基本的には画像とか動画など1個(画像はやり方によって複数掲載できるが・・・)のものに対して、簡単なコメントを加える事を前提に作られていると思います。しかも画像は一定サイズに勝手に縮小するし、大きい画像にリンクをするような機能もありません。何故かと考えた時、これはケータイ画像がアップされる事を前提としているからだと感じました。つまりnowaのBLOG機能はケータイから更新する事を主目的に設計されているのだと思います。そう考えるとnowaとはミニブログ+BLOG+SNSの3つを融合した」サービスではないと理解しました。


<09/03追記>
画像については大きい画像にリンクする仕様に現在は変更されていました。気が付かなかった・・・。スイマセン。


ちょっと話は飛びますが、ケータイ系BLOGで「モバゲータウン」を利用してみました。BLOGとしての機能は他のPC系のサービスと変わり有りませんが、コミュニティーが重視されるのと、あしあと帳に対する気軽さがmixiなどのクローズドなSNSと違うと感じました。気軽に関係性を構築する事を前提としているのだと言えます。この気軽さはTwitterミニブログと通じるものがあります。しかしミニブログと違うのはチャット状態にはなりにくい事です。さすがにケータイの端末性能ではそこまでは難しいと言えます。


その為、ケータイ系BLOGではミニブログの「気軽にコミュニティーを形成する初期段階」は、初期段階以降もそのままずっと継続して行きます。どちらかと言うと、友達をどこまでも増やす事自体が最終目的化しているのかもしれません。


もう一つケータイ系BLOGの特徴は比較的短い文章だという事です。これは端末性能の問題もありますが、隙間時間に使用されるというケータイの特徴と、個人で使用するパーソナルなメディアという特性のよるものだと思います。つまり「感じた時」に「感じた事」をそのままダイレクトに表現されやすいのがケータイ系サービスだと言えます。ケータイ系BLOGは複雑な内容ではなく「○○が好き」「○○した」みたいな個人の感情や行為の集まりだと言うことです。


nowaトラックバックがない事は、nowaの立ち位置として重要だと記載しました。それはnowaは「ミニブログ+BLOG+SNSの3つを融合した」サービスではなく「ケータイ系BLOGをPCと融合させた」サービスだからです。nowaトラックバックが必要ないのは、コミュニティーの外の人に向けて発する内容ではない、感情とか嗜好などの個人に属するものを「コミュニティーの内側」に発信する事が目的だからだと言えます。nowaはニュースサイトにキャッチされるような高尚なエントリは必要としていません。究極的に言うと書き込まれた文章の内容自体にはまったく価値はなく、人が集まって形成しているコミュニティー自体に価値を見いだしているのだと思います。

コミュニティーは大きすぎず、小さすぎない方が良い!?



nowaは何をするにもノワエンというコストが掛かります。これはBLOGやミニブログを更新すると貯まります。こうやって定期的更新を促してコミュニティーの活性化を計っているのだと思います。
また逆にコストを発生させる事で、ケータイ系BLOGより関係性構築の敷居を高く設定しています。これによりケータイ系BLOGによくあるコミュニティーの飽くなき拡大競争を抑え、一定規模のコミュニティーの大きさに抑えます。有る程度構成人数を把握できるコミュニティーならば積極的な情報交換が発生します。この点はTwitterと同じでチャット感覚を生み出しやすくしていると思います。つまり大きくなりすぎず、小さくなりすぎず、バランスを取ろうとしているのだと言えます。


nowaを使ってみて不便な点も多数あります。あしあと帳やサークル機能は有るべきだし、今あるチャンネル機能は意味がわかりません。ケータイ側にも文字数制限とか書き込み部分にバグがあるような・・・。
しかし「ケータイ系BLOGをPCと融合させた」サービスという点では、なかなか良くできたものだと思います。こんなに筆無精な私でも継続できています。過去あったどんなサービスよりも「手軽に継続」できるものだと思います。


今の所、nowa内部にコミュニティーはいくつか形成されているのですが、アニメ系とかは弱小勢力となっている様な気がします。何とかオタクの参加者を増やして貰えないですかね。Livedoor様(笑)