涼宮ハルヒの話数シャッフル検証
夏コミ新刊用に進めていた資料ですが、どうやら「新刊落ちました」確定なので、アップしてみます・・・。無念です。まだ諦めてはいませんが・・・。
「話数シャッフル」は先の読めない展開を狙ったとスタッフのコメントは有りましたが、以下の2つの副次的な効果が有ったのではないかと考えています。
①「憂鬱」(文庫1巻)エピソードに他の話を挟み込む事で、「憂鬱」ストーリーを「再構成」した。涼宮ハルヒのツンデレと成長物語、そして長門有希のボーイミーツガールとして。
②この結果2人の正ヒロイン涼宮ハルヒ、裏ヒロイン長門有希のダブルヒロイン体制を明確にした。このダブルヒロイン体制はそのまま新規視聴者と原作読了組の両方を満足させなければならない、原作付アニメのジレンマに対する一つの回答となる。
原作付アニメは常に新規視聴者と原作読了組の相反する目線を意識する必要があります。そのため、良く「原作改変」という手法を取ります。しかし、この手法はいろいろな意味で賛否を呼びます。
「涼宮ハルヒの憂鬱」という作品はこの課題を「話数シャッフル」という方法論で乗り切り、かつ2人のキャラを明確にすることに成功したと言えるのではないかと思います。
下図は放映順時系列と作品内時系列を比較して、どんな効果が有ったのかを検証したものです。
こんな新刊にしたかった・・・。まだ諦めていませんけど・・・。