亡国データバンクBlog(はてな)

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コミケは誰のもの!?

新刊もう絶望的・・・。今パソコン見るのも嫌(笑)
以上私信。


http://d.hatena.ne.jp/bolt69/20060724(「続ドクバリニッキ」様 from-idolinglife-さん)

これを見て、なんか以前にも似たような気持ちになったな〜と思ったら、自分のBLOGに書き綴っていました。
以下は5月4日のBlogの再録です(「はてな」ではない方のBlog)。

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秋葉原を巡る攻防

アキバの週末の歩行者天国で最近目立つのはチョット前までバンドが中心でしたが、今はコスプレアイドルの撮影会が中心となっています。何故アキバにコスプレアイドルが集まって来たのかは考えなくても分かります。アイドルオタク中心にそれを求める需要が集中しているからです。しかし、公共の場で撮影会を行う事を容認したきっかけが何だったのかは不明です。おそらく駅前でのメイドカフェのビラ配りとアキバ系バンドの路上ライブが、それを容認する土壌を形成したのだと思います。

最近警察が路上ライブや路上での撮影会の取り締まりを強化しました。これに対して「規制強化への反発」と、「公共の場のルール重視」という2つの意見がネット上で飛び交っています。

http://multi.nadenade.com/shinichi/archives/2006/05/post_58.html(「神聖マルチ帝国」さん)
http://revilog.com/shibuya/2006/05/007114.html(「レビログ」さん)

私自身は個人による路上ライブは許容の範囲内だと思っています。しかし一方で、ある日歩行者天国で長縄跳びを始めた集団を目の当たりにした時「これは羽目を外しすぎ」とも感じました。しかもこの長縄跳び集団が劇団のプロモーション活動だった事を知って、怒りを感じました。

普通企業や法人が公共の場でプロモーション活動を行う際、警察に届け出を行う事が必須です。突発で行うゲリラプロモーションもありますが、それも無許可で行っている訳ではありません。いくらアキバの歩行者天国とはいえ、こんな無法な経済活動を容認すると今にとんでもない事になるかもしれない。そう感じていました。
これ以降アキバの駅前や歩行者天国には路上ライブが一層増加しましたが、素人バンドだけではなく、バンドのそばにマネージャーみたいな大人がついている「プロモーション活動」まがいなものが多く含まれています。これは地元住民や警察の「温情処置」に便乗した悪質な行為だと言えます。
(中略)

最近ではコスプレアイドルの撮影会が歩行者天国のあちこちで行われています。素人コスプレイヤーとカメコならば、多分コミケのコスプレスペースにも行っていると思います。コミケのコスプレスペースに入る際、レイヤーには「チェンジ」撮影者には「さいと」という冊子が配られます。これに確か「他人に迷惑をかけない」「良俗に反した格好をしない」「撮影場所を守る」などが書かれていると思います。見たことあるはずです。コミケじゃだめでもアキバなら許される道理はありません。どうしても撮影会を行いたいならばコスプレイベントに行く事をお勧めします。ほぼ毎週TFTビッグサイトか晴海でやっています。
これがアイドルのプロモーション活動だとするならば、言語道断です。プロモーション活動に必要な事前折衝を行わないで、地元が苦労して用意している歩行者天国にタダ乗りしているからです。しかも素人ではないから「発表の場を維持する」という最低限の自制心も働かないと思うのでタチが悪い。少なくても地元秋葉原にとって何の必要性を見いだせないと思います。

アキバにコスプレアイドルがいたり、路上ライブが行われている光景は「終わらない学園祭」を見ている気分になり、学生時代のワクワク感を取り戻す事ができます。別にメイドカフェに限定しなくても、街自体が癒しの空間になっている日本で唯一の都市ではないかと思います。しかしこの空間にタダ乗りしようとする「変な勢力」が多数いるのも事実です。かつて渋谷は都市活性化の一環として若者の街という事をアピールしました。しかし若者を集める事には成功しても、その若者の無秩序を止められず、マーケティング関係者やドラッグ売人など裏表の怪しげな勢力の流入も許した結果、ずいぶん苦しみました。
秋葉原に同様の道を歩ませない為には、こういう「志の無い人たち」には早い段階で退場して頂くための有る程度ルール設定が必要なのではないかと考えます。
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秋葉原でプロモーションを行っていた人たちで一番印象的だったのは凄い勢いでダンスをしていた子供たちと、その後ろでひそひそ話しているスタッフっぽい男女です。今から考えるとあれは「ワンダー☆5」(ふしぎ星の☆ふたご姫Gyu!エンディングテーマの「学園天国」を歌っている)でした。明らかに素人ではなかったので良いのか!?と感じたのを覚えています。



さて、コミケの企業ブースとアキバのホコ天を同列に論ずる訳にはいきません。少なくてもコマ代を払っている「企業参加者」です。金額の大小(経費で落ちるのでしょうが。あ、サークルも一緒か)は有れどサークル参加者とは同等の位置にいるとは思います。
しかし、一つだけアキバのホコ天の企業関係者と同等に論ずる事ができる点があります。少なくてもプロモーションや物販といった「企業の経済活動」が目的だと言うことです。


例えば「同人誌は経済効率が良い」と言われます。オフセットで表紙フルカラー36ページだと1冊150円が原価でしょう。でも壁サークルだと1000円で販売している所もあります。なんと粗利率85%です。まさに丸儲け状態。しかし普通に即売会に行っていれば分かりますが、この値付けは「効率的に列をさばく」という必然性から生まれていて、その事は一般参加者とサークル参加者の暗黙の了解になっていると思います。つまり「同人誌は経済効率が良い」訳ではないのです。


その事を考えると企業ブースで販売している限定グッズには、明らかに「同人的な値付け」を利用しているものが多数あると言えます。具体的には言いませんけど・・・。
①企業が製作する為同人以上にコストはかからないはず(例えば馴染みの印刷所にやらせるとか)
②プロモーションの一環の場合は、根本的に混雑を解消する発想はない(こんなにコミケで人気が有ったと謳えるから)


物販物で高い値段を設定しているけど、混雑解消の為ではない場合があります。ではなんの為の値段設定なのか?
当然、それは多くの「利益」を上げる為です。そして多くの企業参加者はその目的を達成していると思います。その事を考えるともっと参加費を上げても良いかもしれません。はっきり言って企業参加費は安いと思います(噂)。


さて「続ドクバリニッキ」さんの主張は以下の2点だと思います。


コミケはアマチュア意識で運営できるものでは、すでにない
②矛盾の尻ぬぐいをサークル参加者の参加費に押しつけるのは、おかしい


どちらもその通りだと思います。企業参加者は、コミケの場にアマチュア意識を持ち込んでいませんし、理解もほとんどしていません。でもコミケが企業ブースを設けたのは増大する警備費等諸経費をまかなう為だったと記憶しています。つまり「東123456西123」のコストを「西4」が肩代わりしているという構造だと思います。そう考えると今の企業ブース体制は①を有る程度捨てる事で②を軽減していると言えると思います。
もし今の体制でも「場の維持」が難しいと言えるならば、もっと企業ブースの参加費用を上げるべきだと考えます。企業ブースの物販売上とプロモーション効果は、その効果が昨今落ちてきたとしても、十分費用対効果を出していると思います(噂ですけどね)




個人的には「PPGZ」(パワーパフガールZの略です。確認。)のイベントをコミケ3日目に行って、いたいけな家族連れが来て貰っても全然良いと思っています。今こそコミケ参加者のマナーの良さを示して上げましょう。よっぽど東京ドームの外野席の方がマナーが悪いと思います。まあsmell面の対応はは無理!!ですけれど。


しかし当日の混雑と有る程度の混乱は容易に予想できると思います(だからこそ来ない方が良いとみんな警告しているのですが・・・)
その時、このプロモーションを企画した人たちが、当日会場でどの様に対処するのか。これでその組織体が「企業参加者」なのか「単なる便乗者」なのかが判明すると思います。
一応記載しますが「企画した人たち」です。企業ブースを実際運営しているのはイベント会社の可能性があります。この人たちは下請けに当たるので、むしろとばっちりでしょう。その近くのスーツ?の人たちがどうするか、です。


話は大きく変わりますが「きらりん☆レボリューション」はアニメ誌に情報をあえて載せていません。あくまで小さい女の子向けコンテンツとしてターゲットを絞り込んでいるからです。オタクは見なくて結構、というと聞こえは悪いですが、コンテンツのイメージをコントロールする為にはこういう割り切りも必要です。
なんでコミケ会場でこんなイベントをやろうと考えたのですかね?ターゲット戦略とかマーケティングばっかりに目が行って、安全性とか倫理とか、むしろ長期コンテンツ育成には重要なポイントを見落としちゃったのかもしれませんね。