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ひとひら第二話「まがい・・・物」



「声 だったり」


今週は原作の2〜4幕の内容でした。
演劇部と演劇研究会の確執や、麦が演劇の雰囲気の初めて触れ、そして人を惹きつける声を発揮する内容でした。
つまり前回、ただ只その場から逃げる為だけに入部した麦が、演劇研究会に自分から関わりを持とうとする様に心境の変化をする回だったといえます。
また野乃先輩に関する「2つの伏線」がちょっとだけ現れた回でもありました。それは「声」と「友達」です。
しかし、ここで触れたいのはそんな有り触れたストーリー説明ではないのです。
以下野乃先輩分100%でお送り致します。





今回の見所は野乃先輩の表面的な魅力、「クール」で「儚い」姿が如何に描かれるか、です。もっともこの魅力はあくまで表面的なもので、実際は「熱く」「図太い」のですが・・・。


どうもアニメでは、野乃先輩の描き方が弱いような気がします。
演劇練習中に妄想に逃げ込んだ時の受け答え(上記アニメ版画像の上半分)は原作と違うオリジナルのやり取りになっていました。これは麦の「いっぱいいっぱい気味」をアニメ的に描くための変更だと思います。しかしその結果、野乃先輩のキャラが、ただ優しい先輩にしか見えませんでした。

一方、野乃先輩の「声 だったり」という台詞に原作以上の重みを持たせて、榊部長へと繋いだ展開はアニメ的な見せ方で「2つの伏線」を同時に感じさせられ、非常によかったと思います。
しかし2つの伏線を同時に見せた結果、物語上初めてみせたはずの「儚さ」があまり強調されなかったような気がします。野乃先輩の魅力の焦点がぼやけてしまった様に感じます。
やはり、ここは麦をストーリー的に切っても野乃先輩にフォーカスして貰いたい所です(本気)

いよいよ来週はこの2人の確執の原因が明らかになる回です。
「聖と蓉子」とか言わない様にして下さいね。